こんにちは!Tsukasaです。
メルボルンでは、1週間ほど雨が続いていましたがその雨も治まると、冬の厳しい寒さもだんだんと無くなり、春の訪れを感じることが出来るようになってきました。
夏が待ち遠しいです。
| 町のあらゆるところで、つぼみがきれいな花を咲かせているのを見かけるようになりました。 |
これは、あくまでオーストラリアで生活していて私が感じた個人的な意見です。
私が一番違いを感じたことは仕事に対するストレスが少ないなと感じました。その理由としては職場の中での上下関係があまりはっきりしていない事が大きく関わっていると思います。
例えば、
私がYarra Hondaに配属されて初日に、職場に入ると「Hey Bro!(へい!兄弟)」とワークメイトにあいさつされました、日本では恐らく出会うことの無いシチュエーションに、私は一瞬固まってしまいました。このようにオーストラリアでは初対面でも年齢や役職に関わりなく接してくれる人が多いように感じます。
このようにオーストラリアの職場は、立場に関係なく意見が言い合えて人との関わりでは比較的ストレスが少なく仕事が出来る環境だなと私は感じました。
日本では最近、ブラック企業などが話題になっていますが、オーストラリアの様にストレスなく仕事出来る会社が増えていく事を願います。
また、英語には敬語の概念がなく、日常会話やワークメイトとの会話で目上の人に対してでも友達としゃべる時と同じような話し方が普通なのです。
日本語の感覚が抜けない私は、頭の中に敬語が浮かんでしまって、うまく会話をつなげることが出来ませんでしたが、この違いを理解できてから少しずつですが英語の会話が繋がるようになってきました。
ここから本題に入っていこうと思います。
現在私は、オーストラリアのHonda技能大会で2位の実力を持つベテラン整備士の方(以後マスター)作業しています。その方に毎日整備について何から何まで教えてもらっています。毎日新しい事を学ぶのでメモを取るのが大変です。
そのこともあり、難しい整備が多く回されてきます。なので最近は、故障探求を多く扱っています。
☆ACCORD EURO エンジン不調(始動後3~4秒でストール)
エンジンが不調で、かかっても3~4秒すると止まってしまう状況でした。
まず最初にすることは、不具合箇所を探るためにHDS(Honda Diagnostic System)というHonda独自の診断機を車に接続し、エンジンの状況を詳しく見ていきます。
この診断機を使うことによって、故障車のDTC(Diagnostic Trouble Code)という故障コード割り出すことが出来ます。そして不具合箇所の特定、原因の解明、修理に必要な部品の判断をしていきます。
今回のACCORDのDTCは、P1009でVTC (カムシャフトの進角を制御する装置)に不具合があることが判明しました。
DTCとは。。。アルファベット1文字と、4桁の数字で表されるコードの事で、最初のアルファベットには故障が発見された、車の各部位を示す役割があり、Pコード(Power Train)、Cコード(Chassis)のように各部位の頭文字があてはめられています。次の4桁の数字は、アルファベットで示された部位の詳細な部品(センサー、スイッチ、ソレノイドなど)をそれぞれ数字に置き換え表したものになります。
DTCが判明し、不具合箇所が特定できたので次は、原因の解明です。
車には、不具合が起きた瞬間をフリーズデータとして自動的に記録するプログラミングがされています。それをOBD(On-Board Diagnostic)といい、DTCもそこに記憶されています。
HDSを使用し、その記録を引き出してPCの画面上で不具合の起こった瞬間のエンジンの状態を確認します。
![]() |
| 車速0km/h カムシャフト角度21° |
Vehicle speed(車速)が0km/hの時 CMP(カムシャフトの角度を検知するセンサー)の値が21°でした。これは、車速0km/hでカムシャフトが21°進角しているということです。正常であれば0°のはずなので、これは明らかに進角し過ぎていると言えるでしょう。
このことから、エンジン始動後3~4秒後ストールしてしまう原因として、VTCの誤作動によりIN側のカムシャフトが進角し過ぎていたため、バルブタイミング、点火タイミングが正常ではなかったことが判明しました。
原因が判明したので、私たちはVTCを交換することにしました。
| 上:古い部品 下:新しい部品 この写真を見ると中央のキー溝の位置が古い部品と新しい部品でずれているのがわかります。 |
| カムシャフトを外してVTCを取り換えました。 VTCはIN側のカムスプロケットと一体になっています。 |
![]() |
| 交換後 車速0km/m カムシャフト角度0° |
が、
エンジンがかからない...........
原因であったVTCを交換し数値も正常に戻りましたが、まだエンジンがかかりませんでした。
その時、私は原因がわからずもう何をするべきなのかわかりませんでした。
マスターに言われてフューエルポンプを確認してみると、ストレーナーがフロートの邪魔をしてセンダユニットが正常に作動していませんでした。そのためダッシュボードの燃料計の表示では燃料が残っていても、実際のタンクの中には燃料がほどんど入っていない状況にありました。
この車の整備記録を見てみると、前回の整備を行ったのがホンダの正規ディーラーではなかったため、ストレーナがホンダ純正ではありませんでした。
![]() |
| フロートの正常位置 |
![]() |
| ストレーナにフロートが押し上げられている |
ストーナーを交換後センダユニットの動きを確認し、燃料を足してエンジンをかけてみると見事エンジンは始動し正常の動きに戻りました。
今回このACCORDを扱って、不具合の原因は一つとは限らず、そして全く別の機関にも有りうるということを学びました。
私はこういった、原因を突き止め改善し一つ一つ正常な状態になっていくのにとてもやりがいを感じました。
最近は、このような故障診断から直すところまでの作業が多く、毎日頭をフル回転させています。
☆NIHONSYOKU☆
私は、料理を作るのが好きでオーストラリアでも何回か料理しています。
今回作ったのは、カレーうどんとサラダです。
今同じ家に住んでいる、ルームメイトにも食べてもらいとても好評でした。
☆MXjunior観戦
MXjuniorがオースラリアであると聞いて、チケットを取り見に行って来ました。やはりジュニアと言えど世界のトップクラスのライダーたちは迫力が段違いで、大興奮のレースでした。
私は、ホンダ学園でモトクロス部に所属しているので世界の走りを参考にしていきたいです。
☆おまけ
仕事の空いた時間にVTCを解体して中の構造を研究していました。ワークメイトは中にバネが入っていて時々バネが衰損していることがあると教えてくれました。 今回私が分解したVTCにもバネが入っていましたが、そのバネの正常値がわからずVTC自体の不具合を見つけることは出来ませんでした。
ですが、分解したことによってVTCがどのようにして動くのか、なんとなく予想を立てることが出来とても楽しい時間でした。
| 油圧で制御されているので、圧が漏れないようスプリングとゴムのシールが各部屋ごとに着けられていました。 |
| 内側からの油圧を送る油路 |



